なんだか不穏なドラマ名ですが、ソン・ソックが出ている作品を見たくて観ました。
刑事役のソン・ソックも素敵でしたが、チェ・ウシクのカメレオンのような演技力に、彼の別の作品も観てみたいと思った作品です。
ストーリーは、普通に冴えない大学生イ・タンが誤って殺人を犯してしまい、苦悩します。どうしよう…って感じですよね。
しかし、翌日のニュースで殺してしまった相手は、指名手配中の凶悪殺人鬼で、少し気が楽になります。
その日から誤って殺人を繰り返してしまいますが、なぜか相手は保険金殺人で親族を殺し庭に埋めている女だったり、親のおかげで罪を償うことなく逃れている最悪な不良だったりで、殺した相手はみんな殺されても当然のような人たちだったのです。
証拠もなぜか偶然に、神がかったかのように跡形もなく消滅しており、被害者家族や世の中の悪事に心を痛める者にとって彼はまさにヒーローなのでした。
最初は本当に冴えない風貌でおどおどとした雰囲気のイ・タンが、数回殺人を行ってしまった後、ワイルドに飄々とした雰囲気に変貌を遂げているさまは、別人のようでびっくりでした。俳優さんってすごい!!
ソン・ソック演じる警官ナンガムは、その刑事としての直感でイ・タンを追い始めます。
イ・タンをヒーローとして崇め協力する太っちょ青年ノ・ビンは、本当に信用できるのか怪しい人物だったのですが、イ・タンの純粋さのおかげか、2人の間には本当の友情が育っていて、頭脳派ノ・ビンの選択したラストには胸がアツくなりました(涙)
最後までどうなるのかわからず、ドキドキハラハラする、不思議な世界観のドラマでした。