「良くも、悪くも、だって母親」2023年

思い出してだけで、目に涙が浮かんでくる作品です。

同じく息子を持つ母として、わかるわかる~(T_T)と共感の嵐でした…

たったひとりの息子に対して、とにかく厳しいお母さん。お腹いっぱい食べることも許されず、遠足にも行けないなんて、ひどすぎるよ~(T_T)毒母じゃないかよ~と第1話は観ていたのですが。。

お母さんには、そうならざるを得ない辛い辛い事情があり、自分が悪者になりることで、息子のためを思って厳しく育てていたのでした(涙)

しかし、息子はそんな母親を嫌い疎ましがり離れ、お母さんの望む職業に就き成功はしたものの、とんだ親不孝ものになってしまいました。。

ああ哀しすぎる(T_T)

そんな息子が事故に遭ったのをきっかけに実家へ戻り、お母さんと暮らすことになります。

体が麻痺し寝たきりになってしまった息子のために、また心を鬼にして独学で学んだリハビリをさせるお母さん。テレビで見たプールで浮力を利用して行うリハビリを真似して、川に連れていき車椅子から息子を川に放り投げるなんて!!!お母さんやりすぎだよ!!!と思いましたが、それがあったからこそ少しずつ奇跡のように回復しまた歩けるようになりました(涙)

元々お母さんは、とても明るくてほがらかな人でした。

それが、幸せ真っただ中だった妊娠中に突然夫を失い、家兼職場の養豚場を火事で失い、知らない土地に身重で引っ越してきて、ひとりで養豚場を再建し息子を育て上げていたのでした。

あんなに表情の柔らかかった若かりしお母さん、そりゃあこんな暗くて厳しいおばさんになるわよねと納得ですが、お母さん役の女優さんの演技力あってのことだと思います。息子のためなら必死で一生懸命で、こんなお母さんでいたいと思いました。

お母さん役のラ・ミランさんは、細く長く女優を続けてこられた方のようですが、リアルなお母さん役にすっかりファンになってしまいました。疲れた感じとか、近所付き合いで気を遣う様子とか、その辺にいるお母さんそのものです。

とんだ親不孝ものになってしまったと思っていた息子ですが、実はお母さんの厳しさをすべて理解した上で、お母さんのために復讐を果たすために親不孝のフリをしていたのでした!!母の愛が伝わっていて良かった!!!

近所に引っ越してくる、売れない?おじさん歌手との攻防は面白く、声がかすれ気味でムカつくおじさんなのですが、最後にはお互いを讃え合う関係になれて、こんな風に嫌いな人とも付き合えればいいなぁと思いました。

そして、亡き父を陥れ、母を苦しめた最大の敵を、母が導いてくれた検事として復帰した裁判所で、最高の復讐を果たしたのです!!!

泣きながら万歳するお母さんの姿に涙し、一緒に万歳しました(笑)

息子の恋愛模様も素敵でしたが、やはりなんといっても母と息子の愛を描いた素晴らしい作品だと思います。